エナジーの放射線


やっとのんびりできる日々。出勤前チャリこいでたら、池袋東口の駅前にて爆音で踊る青年に遭遇。J-POPをひたすら流し続け、黒いタンクトップに半ズボンで舞うという謎のスタイル。そして地面には〝大きなアンプください〟〝彼女募集中〟という自筆のポップ。これで、彼の中での整合性は取れているのだろうか。4曲目が終わったところで話しかけると、意外にも物腰柔らかな感じがまた狂気だった。


『いつも踊ってるんですか?』

「はい!ずっと渋谷でやってたんですけど、色々厳しくて。池袋は今日が初めてなんですよ〜」

『こんな感じで?』

「僕、音がかかると勝手に身体が動いちゃって、、う、動いちゃうんです!」


これが、ガチダンサーである。と私は思っている。突き動かされる衝動のままに・・たとえまとも風なお仕事となりえようが、永遠の素人メンタルでありたいものでござる!などと言えるほど、自分がプロフェッショナルでもないのがまた厄介でもある。いつでもあいまいだ。彼の語り口がどんどんアツくなってきたので、持っていたホットコーヒーを渡して去った。駐輪場にチャリンコを停め、ご機嫌で裏路地を走る。靴の音がアスファルトに鳴り、いい感じに響いた。遠くにいた工事現場の作業員に「はい、あちらから勢いよく走って来られる方が通りまーす!」と促される。





川村美紀子


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