やすらぎラビット


音聴きに、マスターと外苑前の喫茶店へ。1989年創業、渋いご夫婦によるこぢんまりとしたカフェ。土地柄とはうらはらに、そっと耳をすますことができる半地下の空間だ。マスターはビール、私はマンデリン珈琲を注文。カウンターにはすべて絵柄の違うコーヒーカップがずらりと並べられていて、ご主人がその中から蝶々のカップを手に取った。がすぐに棚に戻し、うさぎが描かれたカップに珈琲を淹れてくれた。それだけで、いろんな人間の音を聴いてきたんだなとなぜか思った。おかみさんは「なんかエロい」と言っていて、じつにエロい人が言うとこんなにも色香漂うものなのか、と感じた。全体的な品の良さにむずむずするも、気のおけない話が続く。マスターと裏道ツーリングして四谷に戻り、来たお客さんたちと話して過ごした。


近くでカメラマンの友人が個展を開催していて、向かった頃には日が暮れていた。ギャラリーいっぱいに広がるインクの匂いが、すっかり邪気が抜けた私の身体を包み込んでいる。クローズして一緒に呑んで、やさしい気持ちになった。そんな心地いい距離が、ちいさなよろこびへの鍵だと思った。


今日は技術講習、たくさん学ぼう。





川村美紀子


MIKIKO KAWAMURA's ONLINE SHOP

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